【在留カード】の更新は、いつ、どこで行ない、必要書類はなんですか?

在留カード更新をした外国人

更新日 2021年6月13日

在留カードの更新をするにあたって、まずしっかりと押さえていただきたいことは、「在留期間の更新」と「在留カードの更新」は完全に別物であるということです。

永住者の在留期間は「無期限」ですが、在留カードは経年劣化するので、7年の有効期限がもうけられています。このことから、どうやら在留資格の期限在留カードの期限は別物らしいとご想像いただけると思います。

この記事では、初心者が混同しがちな、「在留期間の更新」と「在留カードの更新」とをきちんと区別して、混乱がないようにみなさまをしっかりナビゲートします。

在留カードについて

在留カードとは

在留カードとは、日本に3カ月を超えて滞在する中長期滞在者に対し日本政府が交付するカードで、日本に適法に在留していることについての「証明書」の役割とともに、在留期間更新申請や在留資格変更申請など在留諸申請の「許可証」の役割も有しています。

在留カードには氏名、住所、国籍、在留資格、在留期限、顔写真などが記載されていることから、外国人にとっては「身分証明書」の役割を果たしており、実際に外国人が銀行口座を開設するときなど各種の手続きにおいて、在留カードは本人確認書類として提示が求められます。

在留カードの住所変更しないで放置すると強制送還に

引っ越しをしたのに在留カードの住所変更をしないで放置していると強制送還になるように、在留カードの取り扱いをいい加減にしていると大変なことになりますので、様々なルールを別記事「在留カードとは」で確認しておきましょう。退去強制事由については別記事「強制送還とは」でくわしく解説しています。

在留カードは身分証明書だけに、おろそかにしていると強制送還になることもあるのね


在留カードの有効期限とその更新

在留カードは銀行キャッシュカードと同じくICチップが入ったプラスチック製のカードであるため、当然のことながら経年劣化します。
永住者や高度専門職2号の在留期間が「無期限」であるからといって、死ぬまで使用することができるほど丈夫ではありません

また、在留カードには本人の顔写真が貼付されていますが、年齢とともに容姿は変わりますので、30代で取得した永住者の在留カードを、70才になっても使い続けることには無理があり、身分証明書としての機能を果たすことができなくなります。

そこで、すべての在留カードには、在留期間に関わりなく、在留カードの有効期限がもうけられています。この在留カードの有効期限を更新する手続きが、在留カードの更新です。

ただし在留カードの更新手続きを実際に行なう必要があるのは永住者高度専門職2号の外国人在留カードの有効期限が16歳の誕生日とされている外国人に限られます

なぜなら、その他の外国人にとっては、有期の在留期間を更新する際に、その許可証として新しい在留カードが交付されるため、在留期間更新の折に在留カードの更新も自動的に行われるからです。
16歳未満の外国人がもつ在留カードには顔写真が貼付されていませんが、16歳になると顔写真付きの在留カードにする必要があるため、16歳の誕生日を契機に在留カードの更新が必要となります。

(出典)出入国在留管理庁

多くの人は、ビザ更新をすると在留カードも新しいものに変わるのね


在留資格の有効期限(在留期限)とその更新

在留期間とは、在留資格を許可された外国人が、その在留資格でいつまで日本に在留できるかを表す期間のことをいいます。

在留期間の最長は多くの在留資格で5年とされており、5年を超える在留期間が許可されるのは、永住者、高度専門職2号、外交、公用の4つの在留資格のみです。

永住者と高度専門職2号の在留期間は「無期限」なので、在留期間の更新は必要がないことになります。
それ以外の有期の在留資格をお持ちの場合には、在留期限が到来する前に在留期間の更新するか在留資格を変更するかのいずれかをしなければ期限切れとなり、不法残留となります。

1日でも期限を超過すれば不法残留となり、不法残留は退去強制事由ですから気を付けます。

これが在留期間の更新のあらましです。

したがって、在留期間の更新は、永住者でも高度専門職2号でもない在留資格をお持ちの外国人が行なう手続きといえます。

(出典)出入国在留管理庁

在留カードの有効期限と在留期間の対応関係

多くの外国人にとって「在留期限イコール在留カードの有効期限」ですが、実際には両者は別物であり、つぎのような対応関係にあります。

在留カードの所有者 在留カードの有効期限
永住者又は高度専門職2号、かつ、16歳以上の者 交付日から7年
永住者でも高度専門職2号でもない、16歳以上の者 在留期間の満了日
永住者、かつ、16歳未満の者 16歳の誕生日
永住者でも高度専門職2号でもない、16歳未満の者 在留期間の満了日又は16歳の誕生日のいずれか早い日

在留期間の更新について

在留期間の更新とは

在留期間の更新とは、現に有する在留資格はそのままに、与えられた在留期間経過後も引き続き日本で活動しようとするときに、在留期限を延長することをいいます。

在留期間の更新の要件

在留期間の更新が許可されるための要件は、①在留資格該当性と、②期間更新を認めるに足りる相当な理由(いわゆる「相当性」が認められることです(入管法21条3項)。

在留資格該当性について

最初に在留資格が許可されたときには要件をクリアしていたが、日本に滞在している間にその要件の充足を失っていることがよくあります。

たとえば配偶者ビザの更新であれば、ラブラブな関係をアピールして配偶者ビザを無事に取得した夫婦が、その後、仲が悪くなって別居するに至っているとか、
配偶者ビザを申請するときには世帯に十分な収入があったが、その後転職して収入が減ってしまったなどです。

このような場合には、在留期間の更新許可申請の審査で在留資格該当性があらためて審査される結果、不許可になることがあります。

また就労ビザの更新であれば、最初の許可時に申請した仕事の内容は要件に合致していたが、配置転換での異動先の仕事は現に有する在留資格で認められる範囲外の仕事であるとか、
会社の業績悪化により初回の申請で申告した収入を大幅に下回っていることなどが判明すると、在留資格該当性を満たすことができず不許可となります。

相当性について

在留期間の更新を認めるに足りる相当の理由があるか否か(相当性)の判断基準として、出入国在留管理庁はつぎの5つの要素をあげています。

1.素行が不良でないこと
2.独立の生計を営むに足りる資産又は技能を有すること
3.雇用・労働条件が適切であること
4.納税義務、健康保険料の支払義務を履行していること
5.入管法に定める届出等の義務を履行していること

【解説】

1については、例えば、留学生がアルバイトを法定の時間を超過して行なっていることを入管が把握することになれば、資格外活動罪という犯罪であるため、素行の善良性を認めることができず、留学の在留資格の更新申請が不許可になります。

2については、例えば、配偶者ビザを取得した外国人と日本人の夫婦が実家に暮らしており、もし実家を出て独立して生活することになれば生活費が足りないような経済状況であるときに、独立生計要件を満たすことができず問題となります。

3については、例えば、就労ビザで働く外国人の雇用・労働条件が、入管法以前の問題として、そもそも日本の労働法規に照らして適法であるかが問われます。

4については、例えば、住民税の課税が免除される程度に少ない世帯収入であるとか、健康保険料を支払っていないことなどが問題となります。

5については、例えば、新規入国した外国人が日本で住居を定めてから14日以内に住民登録をしたかどうか(入管法19条の7)、引っ越しをしたときに新住居地に移転した日から14日以内に届出をしたかどうか(入管法19条の9)、などが問われます。

在留期間の更新はどこで行なうの?(場所)

申請はどこで?

在留期間の更新は、住居地を管轄する出入国在留管理局へ出頭して行います。単なる届出ではありませんので、オンラインですることはできません。出入国在留管理局については、別記事「入国管理局とは」でくわしく解説しています。
在留期間の更新申請を市役所、区役所などの市区町村役場で行なうことはできません。

なお、申請人の国籍や名前は一生不変のものではなく変わりうるものなので、在留期間更新許可の申請時と受け取り時にパスポートが必要です。パスポートがない方は大使館や領事館に相談しましょう。

結果の受け取りはどこで?

在留期間の更新申請が許可された場合の「許可証」の意味をもつ新しい在留カードの受け取りも、出入国在留管理局へ出向いて行ないます。

残念ながら不許可になってしまった場合は、不許可が判明した時点でどれだけの時間が残されているのか、また、不許可の理由などを考慮して、再申請をするか、時間切れで出国するか、あきらめて出国するかになります。

在留期間更新はいつ行うの?(時)

在留期間の更新許可申請は、在留期限の3カ月前から行うことができます。
在留期間の更新または在留資格の変更を申請することなく在留期限を1日でも徒過すると、不法残留罪となりますので早めに準備して申請します。

在留期間更新の必要書類は?(方法)

在留期間の更新に必要な書類は出入国在留管理局のホームページで、確認することができます。在留資格ごとに用意すべき書面は異なります。

出入国在留管理局が指示する必要書類は申請が受付されるのに最低限必要な書類であることから、
上記、更新の要件(在留資格該当性と相当性)に疑義が生じやすい事情を抱えているとか、毎年1年の在留期間しか許可されずにいつまでたっても3年にならないかたなどは、
ビザを専門とする行政書士に依頼するなどして、適切な補強書面を準備しませんと、不許可になったりまた1年が許可されることになります。

在留期間更新で入管に支払う手数料は?

許可時に4000円かかります。※収入印紙

在留カードの更新について

在留カード更新申請は誰が行なうの?(人)

在留カードの更新手続きを行なわなければならないかたは次のとおりです。

1.永住者
2.高度専門職2号(注)の在留資格を有する者
3.在留カードの有効期間の満了日が16歳の誕生日とされている者

在留カード更新申請はどこで行なうの?(場所)

在留カードの更新は、住居地を管轄する出入国在留管理局へ出頭して行います。単なる届出ではありませんので、オンラインですることはできません。出入国在留管理局については、別記事「入国管理局とは」でくわしく解説しています。
引っ越しの住所変更とは異なりますので、在留カードの更新申請を市役所、区役所などの市区町村役場で行なうことはできません。

在留カード更新の結果の受け取りについて

在留カード更新にかかる期間は、原則として即日です。したがって、受け取りは申請者と同一人のことが多いでしょう。受け取りの代理人となれる方は、申請時と同じく、次のかたです。

・申請人本人が16歳に満たない場合又は疾病その他の事由により自ら出頭して申請することができない場合には,申請人本人と同居する16歳以上の親族(要、医師の診断書)
・申請人本人の依頼による申請人本人と同居する16歳以上の親族(要、委任状)

在留カード更新申請はいつ行うの?(時)

在留カードの更新はいつから申請できるかについては、属性により異なります。

1.永住者(16歳以上に限る。)又は高度専門職2号
⇒現に有する在留カードの有効期間の満了日の2か月前から有効期間満了日まで
2.在留カードの有効期間の満了日が16歳の誕生日とされている者
⇒16歳の誕生日の6か月前から同誕生日まで
3 申請期間内に申請することが困難であると予想されるもの
⇒出張や留学のため長期間本邦外で生活することとなり申請期間内に再入国することができないなどのやむを得ない理由のために申請期間内に申請をすることが困難であると認められる場合は,申請期間前においても申請できます。

在留カード更新申請の必要書類は?(方法)

・申請書
写真
※16歳未満の方は,写真の提出は不要です。ただし,在留カードの有効期間の満了日が「16歳の誕生日」とされている方が申請する場合には,写真が必要になります。
・申請期間内に申請することが困難な事情が,長期間海外に渡航すること以外の場合は,必要に応じて当該事情を示す資料
・パスポート
・在留カード

在留カード更新で入管に支払う手数料は?

入管に支払う手数料はかかりません。無料です。

引っ越しをしたのに在留カードの住所変更をしないで放置すると強制送還になるので、別記事でほかのルールも確認してね。


東京都出身。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒。高校在学中に米国コロラド州のイートンでホームステイ。大学在学中は、他大学である上智大学の国際法の権威、故・山本草二教授の授業に通い詰める。大学卒業後は民間の金融機関で8年間を過ごし、現在は東京・六本木でビザ専門のアルファサポート行政書士事務所を開業。業歴は10年を超える。専門は入管法、国籍法。
error: