更新日 2021年6月15日
技能実習は1号、2号、3号というように移行していきますが、それぞれの期間において達成すべき技能水準の目標を定める必要があります。
この目標が不適切であればそもそも技能実習計画が認定されることはなく技能実習に入ることができません。
また各技能実習の終了時にこれらの目標をクリアしませんと、1号から2号へ、2号から3号へというように、次の技能実習に移行することができないことになります。
この記事では、1号、2号、3号の各技能実習ごとに、どんな目標を設定し、クリアしなければならないのかについて解説します。
技能実習においては、1号、2号、3号の各技能実習ごとに、適切な目標を定める必要があり、この目標は技能実習計画の認定時に審査されます。
この記事では、各技能実習のステップにおいて到達すべき技能の目標についてご説明します。技能実習制度の全般については、別記事「技能実習とは」でくわしく解説しています。
目次
技能実習1号で到達すべき技能等の目標
技能実習1号には、対象職種に制限はありませんが、技能実習2号へ移行できるのは移行対象職種に限定されます。
このため、技能実習1号の到達目標は、2号への移行を予定している場合としていない場合とで異なります。
技能実習2号への移行を予定しているときの目標
多くの技能実習は1号で終わりではなく2号への移行を考えていらっしゃると思いますが、この場合は、技能検定等の実技試験と学科試験への合格を目標として設定する必要があり、受検が必要となります。
技能実習2号への移行を予定していないときの目標
技能実習1号で終了する予定で2号へ移行することを考えていないときは、技能検定等の基礎級の合格を目標とする必要はありません。また、技能実習の修了時にこれらの試験を受検しなければならない義務もありません。
この場合は、修得をさせる技能等を要する具体的な業務ができるようになること及び当該技能等に関する知識の修得を内容とするものであって、かつ、技能実習の期間に照らし適切な目標を定めることが可能です。

技能実習2号で到達すべき技能等の目標
技能実習2号においては、技能検定等の3級の実技試験への合格を目標として設定する必要があり、実技試験の受検が必須となります。
一方で、学科試験については受検は義務ではなく、受検することが勧奨されているにとどまります。
技能実習3号で到達すべき技能等の目標
技能実習3号においては、技能検定等の2級の実技試験への合格を目標として設定する必要があり、実技試験の受検が必須となります。
一方で、学科試験については受検は義務ではなく、受検することが勧奨されているにとどまります。
